ふたりだけの特別な絆
「悠哉さん、どうしたんですか!?」
あ、あれ?
ただ、素直に返事をしただけなんだけど…。
オロオロしながら様子を伺っていると、悠哉さんからフッと笑う声が零れた。
「あー、ヤバい…。」
「えっ…?」
「すげぇ嬉しいんだけど。」
悠哉さんはパアッと顔を綻ばせる。
わっ…
とびっきりの笑顔だ…。
ドキドキしながら見ていると、悠哉さんは素早く立ち上がった。
「陽菜、さっきの言葉…もう一度聞かせて?」
「えぇっ!?」
「今度は、俺を見て言って欲しい…。」
悠哉さんは顔をググッと近付けてくる。
離れようと後退りをした私だけれど、すぐに玄関のドアに背中が触れてしまった。