ふたりだけの特別な絆
リビングのドアを開けると、家の中に入って来た悠哉さんの姿が映った。
「悠哉さん、お帰りなさい…!」
高鳴る鼓動。
思わず私は、玄関までダッシュしてしまった。
「ただいま、陽菜。」
いつものように、優しい笑顔を向けてくれる悠哉さんに私も笑顔を返した。
こんな風に、お出迎えするのも…今日が最後なんだよね…。
そう思うと、胸が苦しくなるけど…
私と悠哉さんが、この先…一切会えなくなるっていうわけじゃないもんね…。
会いたい時には、会えるんだから…。
今日は二人の時間を大切にしよう…。
たくさんの笑顔で、素敵な夜にするんだ…。