ふたりだけの特別な絆
続いていく愛
「ん……ふぁ…」
あくびをしながら、ゆっくりと目を開けていく。
すると、視界に映ったのは…優しく微笑む悠哉さんの姿だった。
「おはよ。」
「お、おはようございます…。もう朝…なんですね。」
眠い目を擦りながら、周りに視線を向けた。
「あ、あれ?」
ここ、悠哉さんが使ってる部屋のベッドだ…。
私、いつの間に来たんだろう…?
「昨日、陽菜が眠った後にここに運んで来たんだ…。ソファーだと寒いと思ってさ…。」
「そうだったんですか…。ありがとうございます…。」
そう言えば…悠哉さんから甘いキスをたくさんされるうちに、瞼が重くなって…眠くなっていったんだっけ…。
悠哉さん…
寝ちゃった私を気遣って、この部屋まで運んできてくれたんだ…。
優しさに心がほっこりと温かくなった。
「ついさっき、陽菜の寝顔が可愛くて思わずキスしちまった…。勝手にごめんな?」
「えっ!?」
ガバッと飛び起きた私は、咄嗟に手で唇に触れた。
ききっ…キスしたのっ!?
全然気付かなかったけど、そう言われたら…唇が熱くなってきちゃったよ…。
ボンヤリとしていた頭も、一気に覚醒してしまった。