ふたりだけの特別な絆
「そんな風に赤い顔されると可愛くて…もっと真っ赤にさせたくなるな…。」
ニヤリと笑みを浮かべる悠哉さんは、すかさず私の頬にキス。
起きたばかりの私には、刺激が強すぎだ。
「そ、そんなに朝からキスばっかりしないで下さいっ…!!」
転がるような勢いでベッドから降りた私を、悠哉さんは微笑ましそうに見つめる。
「まだ2回しかキスしてないよ…。俺としては…足りないぐらいなんだけど。」
た、足りないって…。
2回もしたじゃん!
一体、どれぐらいキスすれば充分なんだろう…?
呆気にとられていると、悠哉さんは私の腕を掴んで、ベッドの上に引き寄せた。
またキスされるの…!?
そう思って構えていると、悠哉さんは至近距離で私を見つめた。
「今度は…陽菜からキスして?」
「…………。」
えぇっ!
わ、私が悠哉さんに!?
思わぬ言葉に、口をパクパクさせて驚いてしまった。