ふたりだけの特別な絆
今日の朝食は、トーストと悠哉さんお手製のチーズオムレツ。
フワフワなオムレツが絶妙で、あっという間に食べ終えてしまった。
「ごちそうさまでした!卵もチーズも口の中でとろけて、美味しかったです!」
「良かった…。陽菜に喜んでもらえるのが一番だから…。」
いつものように顔を綻ばせていると、悠哉さんはコーヒーを一口飲んだ。
「そうだ、陽菜…。」
「はい…。」
「宏明おじさんたちが帰って来たら、俺たちが付き合い始めたこと…ちゃんと話したいんだけど、いいよな?」
真剣な眼差し。
私はコクンと頷いた。
そっか…。
お父さんやお母さんには、まだ何も言ってないんだよね…。
内緒ってわけにもいかないし、この機会に話さなくちゃ…。