ふたりだけの特別な絆
あれっ…?
今、名前を呼ばれたような気が…
不思議に思いながら、ゆっくり目を開けると…
「おはよ。」
視界には、爽やかな笑顔で私の顔を覗き込んでいる男の人がアップで映った。
え…??
この状況を、寝起きの頭でイマイチ理解出来ずにいると、男の人は人差し指で私のおでこをツンと突いた。
「清々しい朝だっていうのに、すげぇ眠たそうな顔してるな…陽菜。」
男の人のフッと笑う表情に、ボンヤリとしていた意識が一気に覚醒していく。
……そして
「きゃああああっっ!!」
私は、近所迷惑になること間違いなしの、大きな叫び声をあげてしまった。