ふたりだけの特別な絆
「女の直感で言ってみたんだけど、陽菜の反応からすると…どうやら本当みたいね!」
お母さんの直感…鋭い。
すごいなぁ…。
思わず感心してしまった。
「ここで立ち話もなんだから、リビングで話の続き…しましょうか!」
ニコニコしながら私と悠哉さんの背中を押すお母さんに連れられて、リビングへ。
みんなでソファーに座り終えると、悠哉さんは少し緊張した面持ちで、私と付き合っていることをお父さんたちに話した。
その瞳はとても真剣で、隣に座る私は…その横顔をずっと見つめていた。
話を聞き終えたお父さんたちは、二人で顔を見合わせる。
どんな反応が返ってくるのか不安で、ドキドキしていると…お父さんたちはニンマリとした笑顔を私たちに向けた。
「陽菜も好きな人が出来たのね〜!しかも相手が如月さんだなんて…すごく素敵!ねっ?お父さん!」
「ああ。悠哉君が陽菜の彼氏だったら文句なしだな!とても嬉しいよ。」
「お似合いよね〜!」
「そうだな。すごく似合ってる…。」
な、なんか…
お父さんとお母さん…。
すごく盛り上がってる…。
でも、そんな風に言ってもらえるなんて…嬉しい。
私は、心がホンワカ温かくなり、不安なんて…消え去ってしまった。