ふたりだけの特別な絆
「2ヶ月間、本当にお世話になりました…。」
コートを羽織った悠哉さんは、再び頭を下げた。
「お世話になったのは、こちらの方だよ…。本当にありがとう…。悠哉君、また…いつでも遊びに来てね。」
「はい…。それじゃあ…失礼します。」
そう言った悠哉さんは、私に視線を向ける。
「…またな。」
優しい声の悠哉さんに、私も笑みを返した。
ゆっくりとドアを開けて出ていく後ろ姿を、ただただ見ていた私だけど……
「わ、私…車の傍まで行って、見送ってくるね…。」
たまらず、お父さんたちにそう言って、私は外へと飛び出した。
これからも会えるのは、分かっているけれど…
やっぱり少しでも長く、悠哉さんと一緒に居たいし、話だってしたいんだ…。