ふたりだけの特別な絆
「ったく、可愛すぎるんだよ…陽菜は。」
唇を離した悠哉さんは、私をギュッと抱きしめる。
温もりが鼓動を震わせた。
「俺の部屋での同居生活、本当に心待ちにしてるから…。」
フワフワと私の頭を撫でた悠哉さんは、耳元に唇を寄せた。
「今度、同居生活をする時は…昨日の夜よりも、もっと甘い日々にするから…覚悟しとけよ?」
吐息まじりの声に、ドキッと心臓が跳ね上がる。
えっ!
もっと甘いの…!?
昨日だって十分すぎるぐらい甘かったのに…。
大胆な言葉に、口を開けたまま固まってしまった。
「じゃあ、俺…行くよ。着いたら携帯に連絡する…。まあ、30分ぐらいで今度住むマンションには到着すると思うけどな…。」
「あっ、はい…!お気をつけて…。」
悠哉さんは、車に乗り込んで軽く手を振る。
そして、ガレージから出ると、そのまま走って行ってしまった。