ふたりだけの特別な絆
『もしもし、陽菜?』
続いて聞こえてきたのは、お母さんの声。
お父さんと同じく、申し訳なさそうな感じだ。
『昨日はごめんね…。歓迎会の時に、如月さんのことを陽菜に伝えてないんじゃないか…って思って、すぐに電話したんだけど、途中で電池切れになっちゃったの…。お父さんは、マンションに携帯を置き忘れてきていて、持ってなくて……。』
なるほど…。
色々とトラブルが重なっちゃったんだ…。
『陽菜…。驚かせちゃって、ごめんね…。』
「お母さんも、もう謝らなくていいよ…。忙しかったんだから、仕方ないって!それより、毎日…あまり無理とかしないでね…。」
『ありがとう…。陽菜も体調崩さないようにね…。それと、2ヶ月…如月さんと仲良くね…!』
「えぇっ!?べ…別に、仲良くしなくたっていいよ…。」
私は即座に拒否反応をしてしまった。
仲良くだなんて…無理っ。
絶対無理!!
何を考えてるのか、掴めないような人なんだから…!