ふたりだけの特別な絆
「明衣っ!あ、あのさ…昨日の件だけど、気軽に私の家に遊びに来てね…!今週末、早速来てもらっても全然OKだから!」
私は明衣の手をギュッと握った。
こうなったら、明衣に頻繁に遊びに来てもらっちゃおう…!
そうすれば、明衣と一緒に楽しく時間を過ごせるもん…。
「“うん!”って言いたいところだけど、私…やめておく!」
「へ??」
明衣からの思わぬ発言に、変な声が口から飛び出してしまった。
「家に陽菜しかいないなら行こうと思ってたけど、如月さんっていう人がいるみたいだし…。」
「えっ…。別に如月さんに気を遣う必要はないよ?堅苦しい感じの人じゃないから。」
「そ…そうじゃなくて、私が行ったりしたら、せっかくの陽菜の恋路を邪魔することになっちゃうでしょ?」
えっ……
「こっ…恋路っ!?」
ニコッと満面の笑みを浮かべる明衣の前で、思いっきり叫んでしまった。