ふたりだけの特別な絆
「い、いつの間に来たんですか!?気配なさすぎですっ!」
「ソファーでくつろいでいたら、陽菜がキッチンに入って来る姿が目に入ったから、近くに来てみた。」
そっか…。
キッチンとリビング…
入り口のドアは別々にあるけど、中では部屋同士が繋がってるもんね…。
私がこっそり入って来ても、リビングから丸見えなんだった…。
でも、何もわざわざ近くまで来る必要なんて無いんじゃない…?
放っておいてくれればいいのに…。
「如月さん、ちゃんと服着てくれたんですね。ホッとしました。」
「あれから1時間ぐらい経ってるんだぞ?あのままでいたら風邪ひくからな…。」
素っ気なく言うと、如月さんは笑顔を見せながら、私の頭にポンと手をのせた。