ふたりだけの特別な絆
えっ…
やだやだやだっ…!
お、お腹…鳴っちゃった…!!
この状況で鳴るなんて、最悪のタイミングとしか言い様がない…。
しかも、如月さんにも聞こえるぐらいの大きな音だったよ…。
めちゃくちゃ恥ずかしい…。
私の顔は、瞬く間に沸騰してしまいそうなぐらい熱くなってしまった。
「陽菜、その様子だと相当お腹空いてるみたいだな…。よし、さっさと夕飯の準備して一緒に食べるか…!」
えっ…、そ…それだけ?
開けっぱなしになっていた冷蔵庫の中を見始める如月さんに、キョトンとしてしまった。
もっと笑われたり、からかわれたりするだろう…と覚悟していただけに、なんだか拍子抜けだ。
ま、まあいっか…。
からかわれたりしないのが何よりだもんね…。
……………。
あれっ…??
そういえば、今…
如月さん…“一緒に”って言わなかった…?
ちょ、ちょっと待って…。
もしかして……