ふたりだけの特別な絆
「あの…如月さん、夕ご飯食べてないんですか?」
「ああ。そろそろ食べようかと思ってたところ。」
「そうなんですか…。」
もうちょっと遅く来れば良かったな…。
でも今日は仕方ないか…。
既にキッチンに来ちゃったし、これ以上…空腹のままでいられないもん…。
私はコソコソと如月さんの傍に近付くと、冷蔵庫の中を覗きこんだ。
昨日はお母さんが作ってくれた夕ご飯のおかずがあったから良かったけど、今日はどうしよう…。
正直、食事のことって…あまり考えてなかったんだよね…。
レトルトにするか…あるいは、近くのコンビニで何か買って来た方がいいかな…。
「色々と食材はあるみたいだし、二人で何か作るか?」
「えっ!?ふ、二人でっ!?」
如月さんの予想外な提案に、ビックリしてしまった。