ふたりだけの特別な絆
「ど、どうして…そうなるんですかっ!?」
あわわ…と口を開ける私に、如月さんはフッと笑った。
「だって、協力した方が効率いいだろ?」
確かに、一人よりは二人の方が、早く夕ご飯の支度は…済ませられそう。
だけど、如月さんは例外…だと思う。
如月さんと一緒に作ったりなんかしたら、変にアタフタさせられちゃうこと間違いない…。
逆に長引きそうだよ…。
「陽菜、何作る?」
「ちょっと…!勝手に話を進めないで下さ……」
「料理するの嫌なのか?」
「べ…別に料理自体は嫌じゃないです。でも…二人で作るっていうのは……」
「それならいいじゃん。ほら、陽菜…何を作るか考えろよ…。」
いやいや、よくないよ。
全っっ然よくないっ!!
私の言葉を遠慮なく遮って話を進める如月さんに、イラッときてしまった。