ふたりだけの特別な絆

「…いただきます。」


私も如月さんに続いて、カレーを口へと運んだ。


えっ……
すごく美味しい…。


フワッと口の中でとろけていくカレーに、自然と顔が緩んでいくのが分かった。


「どう？美味しい？」


「はい…！野菜もお肉も…ちょうどいい柔らかさで、とても美味しいです…。」

「それなら良かった…。陽菜は、めちゃくちゃ美味しそうに食べてくれるんだな。そういう表情してもらえると、作り手としては嬉しい…。」


「そ、そうですか？」


「ああ。また作りたい…って思うからさ…。」


如月さんは満足そうに微笑んだ。


そ、そこまで言われると…照れる…。


カァッと頬が熱くなってしまった私は、顔を俯けながら黙々とカレーを食べた。