ふたりだけの特別な絆
「ごちそうさまでした…。」
お腹が空いていたこともあり、お代わりをして食べたカレーも完食。
もちろんサラダも完食し、お腹も心も満たされた感じだ。
「陽菜、満足した?」
「はい!美味しかったし、たくさん食べれたので、大満足です。」
「そっか、良かった…。」
微笑む如月さんを見ているうちに、さっきの強がって迷惑をかけてしまった自分が、恥ずかしくなってきてしまった。
「あ、あの…如月さん。さっきは…ごめんなさい。私、実は…料理とか殆どやったことないんです。それなのに…一人でやるなんて言ったりして…」
如月さん、せっかく二人で協力して料理することを提案してくれたのに…。
「いや、俺の方こそごめんな。傍にいたんだし、ケガする前に止めれば良かったよな…。」
「い、いえ…。悪いのは私ですから…。」
フルフルと首を左右に振った。
はぁ…。
慣れてないことを無理にやるもんじゃないな…。
シュン…と気持ちが沈んでしまった。