ふたりだけの特別な絆
Sweet Piece*3
告げられた予定
週末の土曜日。
目が覚めて早々、私は欠伸よりも先に溜め息が零れてしまった。
つ、ついに週末になっちゃったよ…。
ゆっくりと体を起こした私は、ベッドの上でボンヤリと座って憂鬱な気持ちになっていた。
如月さんの予定が何なのか、まだ知らないんだよね…。
聞いても全然教えてくれなかったし…。
もう…
如月さんが強引に決めたことなんだから、せめて予定の中身ぐらい事前に話しておいて欲しいんですけど…。
心の中で不満を漏らしていると、コンコンと部屋のドアをノックする音が響いた。
「陽菜、起きてるか?」
声の主は、もちろん如月さん。
心なしか声が弾んでいるような気がした。
「まだ眠いので寝ます…。」
ドアの向こうにいる如月さんに答えると、私は再び布団に潜り込んだ。
まあ、それほど大した予定じゃないだろうし…
休日なんだから、もう少しゆっくり寝たい…。
そう思ったけれど…