ふたりだけの特別な絆

「とにかく、すぐに部屋から出て下さい。」


ベッドの上に座り込んだまま、不満たっぷりの視線を送ったけれど…


如月さんは私が投げた枕をベッドの上に置くと、爽やかな笑顔を浮かべた。


「それは出来ないな。素直に出て行ったら、陽菜が二度寝しちゃうだろ?」


「べ、別に寝たっていいじゃないですか。まだ眠いんです…!」


「ダメ。今日、陽菜は俺の予定に付き合うことになってるじゃん…。」


サラリと否定した如月さんは、不意に私の腕を掴んでベッドの端までグイッと引き寄せた。


「ひゃっ…!!離して下さいっ!そもそも、予定って何するんですかっ??」


イライラしながら、掴まれた腕を振りほどこうと上下にブンブンと振った。


こういう予測不能な行動されるとビックリしちゃって、心臓に悪い…。



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