ふたりだけの特別な絆
「そういえば、まだ何も言ってなかったな…。」
如月さんは私の視線の高さに合わせるように背を屈めた。
「今日は陽菜のために、免疫力を高めるレッスンをしようと思ってさ。」
「へ…?レッスン??」
私は、思わず首を傾げてしまった。
どうして、わざわざレッスンをするのか全く理解出来ない…。
「あの、私…それほど免疫力は弱くないと思います…。風邪も頻繁にひくわけじゃないですし…。」
レッスンの不必要性を訴えると、如月さんはフッと笑った。
「俺が言ってるのは、その免疫力じゃなくて、男に対する免疫力だよ。」
「えっ?」
お、男…?
如月さんの言葉に、目を見開いて固まってしまった。