運命のヒト




「ちょっと乃愛聞いてる―??」



乃愛ってゆうのはあたしのこと。




あたしの名前は
高見乃愛。(たかみのあ)



環那にはよく
"しっかりしてるようで天然だね―"
って言われるけど、
そうなのかなあ?



あたしは
キャピキャピしたり
陰で悪口言ったり
パンダ目のメイクしたり
する女子たちと
基本的に男子全般が苦手。



だから女の子ぶらないし
気に入らないことがあったら面と向かって言うし
メイクだって極薄。



男子とは、どうしても言わないといけない用事以外では喋らないし、もちろん付き合ったこともない。




『それじゃあ一生結婚できないよ~』



とか言いながらも
環那はあたしと仲良くしてくれる。




一見チャラいけど
実はしっかりしている親友、
高崎環那(たかさきかんな)
があたしは大好き。




環那さえいれば彼氏なんかいらない。




だけど環那に彼氏ができたらあたし、寂しいだろうなあ~…




「イケメンだったら絶対仲良くなるもんね~!!」



って言いながら環那はまたあたし的の頭をポコッと叩いた。




気合い入ってんな~…




まぁ環那の可愛さなら大抵の男は落ちるんじゃない??



とは思うけど、
ほんとに落ちませんよ―に…!!



環那はあたしのだからね!!!





…ガラガラ






< 4 / 11 >

この作品をシェア

pagetop