_初夢
「うおお!すげーな佐野!俺、そんなの知らなかったよ!」

まじですげー、と言う浩太をあたしはチョットからかってみる。

「よかったね、浩太。何もはいってない頭に一つ知恵が」

「何も入ってなくねーよ!」

怒った浩太を笑いながら、あたしは近くにある みかんを食べた。

「あ、そうだ思い出した」

さっきの怒りはどこに行ったのか、浩太は声をあげた。

「何?前世の記憶でも思い出したの?」

またからかってみると、今度は

いや、といってスルーされた。ちくしょう

「で、なんなのさ?」

普通に聞いてみると あのな!と嬉しそうに話し始めた。

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