超能力者だけの世界で。


―多彩町総合病院―


すぐに病院に連れていかれた。
2人も連れ添いだ。

少年の入れられた病室の前で2人は立っていた。


「なぁ、赤次。俺…」

「分かってる。《創始者》のことだろ?」


勿論、普通の平凡な人間を超能力者に変える実験。

『サード』。

それを許可をした《創始者》。

《創始者》は未だに見た者、会った者もいない。

2人も見たことはない。


「…オレがどうにかしてやるよ。」
「赤次!?」

「お前はヤツと一緒にいてやれよ。」

「…。」


黒川赤次は病院を後にする。

《創始者》。

存在すら分からない者を捜す。


その後に、
何が起こるかもしらず、
ただ、約束をした。


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