超能力者だけの世界で。
闇原黒也の部屋にも居候がいた。霧原瞬牙。
「はぁ~…。」
室内でもマフラーをしている。
床でゴロゴロと転がる。
あの人は帰ってこない。
そして、携帯電話が鳴る。
「…ん?」
着信だ。
《切哀斬也》。
「あ~…、師匠?どうしました?」
暫く話を聴いている瞬牙。
内容。
「闇原さんの場所?探すんですか?はい。分かりました。」
行方不明の闇原黒也の消息、場所。
こういった仕事や頼み事は多い。
彼が忍者であるから…というのもあるからだろう。
合鍵は貰っている。
「エレキにも言おうかな?…ま、いいか。」
瞬牙はきちんと戸締まりをして外に出た。
多彩荘の木の上に1人。
日本刀を持った
白い長髪の男が立っていた。
「…師匠。」