超能力者だけの世界で。
「…で、何の用?」
「酷い言い様だな。」
意味の分からない来客。
突然現れた。
ニコニコ笑って逆に不審感。
「…で?」
「単刀直入に言おう。俺もこれから行く所があっ…。」
「早く言えよ。」
単刀直入と言いながらも長くなりそうだったのでエレキは遮る。
「今日はやけに強気だな。磁波エレキ。」
「貴方が怪しいから。」
「まあ、いい。俺はお前を見かけた。だから、学校まで一緒に行ってやろうと思っただけさ。」
黒川赤次は理由を語る。
完全にエレキに不審者という目で見られている。
赤次はため息。
エレキはキョトンとした顔。
信じてくれたのだろうか。
「事情は分かりました。」
「そりゃ、よかった。」
「でも、変なことしたら躊躇わず、丸焼きにでもします。」
「あらら…。」