超能力者だけの世界で。



「…で、何の用?」

「酷い言い様だな。」



意味の分からない来客。
突然現れた。
ニコニコ笑って逆に不審感。



「…で?」

「単刀直入に言おう。俺もこれから行く所があっ…。」

「早く言えよ。」



単刀直入と言いながらも長くなりそうだったのでエレキは遮る。



「今日はやけに強気だな。磁波エレキ。」

「貴方が怪しいから。」

「まあ、いい。俺はお前を見かけた。だから、学校まで一緒に行ってやろうと思っただけさ。」



黒川赤次は理由を語る。
完全にエレキに不審者という目で見られている。

赤次はため息。
エレキはキョトンとした顔。

信じてくれたのだろうか。



「事情は分かりました。」

「そりゃ、よかった。」

「でも、変なことしたら躊躇わず、丸焼きにでもします。」

「あらら…。」




< 132 / 170 >

この作品をシェア

pagetop