超能力者だけの世界で。
―多彩荘―
「今日はありがとよ。」
「いえ…。」
「青崎。また、やらかしたのか?」
青崎氷河。
磁波エレキ。
2人が話している所に、
闇原黒也がやって来る。
「あ?陰険闇原かよ。何か用か?」
「別に。ただの通りすがりだ。」
闇原黒也は氷河の手に何かを渡した。
黙って受け取る。
「お前が、珍しいな。嵐でも来るかもな。」
「もう、来ただろ。じゃあな。」
闇原黒也は、立ち去った。
多彩荘から出て行く。
何かの用事だろうか。
磁波エレキは、自分の部屋に戻って来た。
(あ…段ボールの山が…)
一番最初に目に入る。
(これから…ここで暮らして行くんだ…。早く片付けなきゃな…。)
エレキはため息1つ。
新しい生活が始まることに期待を持ちながら…片づけを始める。