超能力者だけの世界で。


しばらくして…
ベランダから帰って来た。


「はい。オレのお古。」

「…息切れしてますね?」



青年から服を渡してもらう。

そして、彼は真面目な顔になって言う。



「いや…半年放置すると、腐海ってできるんだな。変な生物を駆除して来た。」

「腐海…?駆除って…。」



真面目な顔で言われてもな…と、思う少年磁波エレキ。

服はぴったりだった。

一度、水流の部屋に入ってみたいという好奇心も現れる。


「あの…。部屋を見てもいいですかね?」

「いいよ。ガスマスク必要かもな。」

(そこまでか!?)



結局、エレキもベランダから飛び降りる。

青年も後からやって来る。



「お前もベランダから飛び降りてんじゃん。」

「アンタがやれる事は、俺も出来るような気がして。」



澪原水流の部屋のベランダから中に入る。



「本当に掃除してたんですか?」

「いやぁ~…、綺麗にすることが不可能な人間なんだよ…。」



色々な物が散乱していた。





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