超能力者だけの世界で。
「それにしても…澪原。この部屋は酷いな。」
「酷すぎるんですよ。」
「腐海の作り方を憶えた。」
「憶えんな。」
3人で水流の部屋を片付ける。
大分、片付いてきた。
黒也は、影を操って物を片付けさせている。
他人のゴミを触りたくは無い。
エレキは、物を片付けていると、ある物を見つける。
「これ…何の手紙ですか?」
「それは、昨日磁波カンジって奴に会ったときに預かった。」
(は…?)
磁波カンジから預かった手紙だという。
怪しい。
黒也は中身を真っ先に開けて読む。
「ほら、エレキ。」
黒也はエレキに手紙を渡す。
受け取るのを拒否した。
嫌いな奴の手紙なんて…。
しかし、黒也はエレキの手に無理矢理持たせた。
渋々、中身を読む。
(え…?)
『×日、中央区の広場で待ってる。渡したい物がある。弟が代理の者でも構わない。』
(磁波カンジ…。)