超能力者だけの世界で。
カンジは、
瞬牙と打撃攻撃を繰り返す。
「大人しくしな。」
カンジは瞬牙の腹部に膝蹴りを入れる。
相手は膝蹴りによって、空中に舞い上がる。
「闇原黒也。影で奴を捕まえろ!!」
「了解。」
闇原黒也は影をロープ状にして、カウボーイのようにロープを振り回し相手に巻き付ける。
「澪原水流。奴をずぶ濡れにしてくれ。次、青崎氷河。氷らせてくれ。」
「わかりました。」
「おう。」
澪原水流は、水を操る能力者。
いつでも自在に水を出せる。
手のひらを瞬牙に向け、勢いよく放水する。
消防ホースから水が出るような感じである。
「俺もやらせてもらうぜ?」
青崎氷河は、水流と同じような構えで、冷気を放出する。
みるみるうちに、
瞬牙の体は凍りついていく。
「エレキ、頼んだぞ。」
エレキは、もう片方の手袋を外して完全解放する。
激しく黒い電気が身体中を走る。
少年は力を振り絞って、相手を殴った。
相手は吹き飛ぶと同時に倒れた。
エレキの完全解放の力を受けた者は、しばらく能力を使う事が出来なくなる。
瞬牙の近くに移動する。
そして、もらった薬を口の中に入れてやった。
「やったな。エレキ。」