超能力者だけの世界で。


澪原水流は黒也の事を話し出した。



「猫が嫌いなんだよ。」

「期待したのに、くだらない!!」



水流の話の内容は、かなり薄かった。


エレキは、闇原黒也と言う人間を知ることが出来ると思ったのに。



「悪いかよ…。」



黒也は水流を睨んだ。
黒いオーラを放ちながら。


水流は隣に座っていたエレキを盾にして隠れる。



「だってよ…。暇だから。」

「澪原。お前、昔から変わらないな…。騒がしい。」

「ひでぇ…。」



黒也はそんな水流が良い訳である。

昔からと言っても、高校生の時だ。



「闇原さん達って、いつ出会ったんですか?」



エレキは然り気無く質問をする。
黒也はしばらくして思い出す。



「高校1年の時の終業式。」

「あ、そうだね。」

「7年前のクリスマスだな。」

「7年前のクリスマス…?あ、そうだ!闇原が真面目に勇者に見えた日。」



そして、過去に遡る。



< 59 / 170 >

この作品をシェア

pagetop