超能力者だけの世界で。
澪原水流は黒也の事を話し出した。
「猫が嫌いなんだよ。」
「期待したのに、くだらない!!」
水流の話の内容は、かなり薄かった。
エレキは、闇原黒也と言う人間を知ることが出来ると思ったのに。
「悪いかよ…。」
黒也は水流を睨んだ。
黒いオーラを放ちながら。
水流は隣に座っていたエレキを盾にして隠れる。
「だってよ…。暇だから。」
「澪原。お前、昔から変わらないな…。騒がしい。」
「ひでぇ…。」
黒也はそんな水流が良い訳である。
昔からと言っても、高校生の時だ。
「闇原さん達って、いつ出会ったんですか?」
エレキは然り気無く質問をする。
黒也はしばらくして思い出す。
「高校1年の時の終業式。」
「あ、そうだね。」
「7年前のクリスマスだな。」
「7年前のクリスマス…?あ、そうだ!闇原が真面目に勇者に見えた日。」
そして、過去に遡る。