超能力者だけの世界で。
結構、澪原水流は、
闇原黒也と共に家路を歩く。
「闇原ー。」
「何だよ。」
「今日クリスマスでしょ?何か用事あんの?」
「ねぇよ。しかも、どうでもいい。悪い思い出しかないしな。」
「そうなのか?」
クリスマスと言う行事だというのに、黒也は何処も行かないらしい。
水流はかなりのアウトドア派。
黒也はインドア派。
「じゃあ、オレ、お前ん家行くよ?これは否定権無し。」
「勝手に…」
水流は黒也の家に勝手に行くことに決めた。
闇原黒也は困った。
「だから、今日はご飯を頂きに…。」
「勝手にしろよ…。」
(コイツ…。何か言っても聞かなそうだしな。)
黒也は水流の前に本当に拒否権がないようだ。
だから黒也は諦めた。
水流は楽しそうな顔をしている。
「あ…雪だ。」
「だな…。」
寒い冬の空から、白い雪が降りてきた。