超能力者だけの世界で。


「闇原って料理できんだ?」

「あ?お前できないのかよ?1人暮らしだろ?」

「玉子かけご飯のみ。」

「よく生きてられたな。」



闇原黒也は制服の袖を捲って、
台所に立って包丁で野菜を切っている。


澪原水流はその様子を見ていた。


「家庭的なんだな…。すげぇよ」

「お前、何にもできないんだな。」

「そんな事言うなよ…。」



黒也の家庭的である事に驚かせられる水流。

何だかんだで時間は過ぎる。

2人は性格も趣味も全く違うが、打ち解けていった。

黒也が水流の話を軽くあしらっているようだが、そうではなかった。



「闇原ー。お前やっぱりすげぇよ。明日も家庭訪問するからな♪」

(最後まで元気だな…。まぁ、慣れたけどよ…。)




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