超能力者だけの世界で。


黒也は能力を解いて、
足場を強く蹴った。


相手との距離を縮める。
そして、脇腹に蹴りを入れる。


回し蹴りをして近くにいた奴も地面に叩きつけた。


水流も最後の1人を背負い投げをして地面に叩きつける。




「3人だけで良かったね。」

「あぁ。お前もやるときはやれるんだな。」

「闇原って人間なの?」

「失礼な奴だ…。」

「まだだ…。これで終わりだ…。二十秒後に爆破する。」



あの厄介な能力者は、
よろけながら指を重ね鳴らそうとした。


闇原黒也は素早く動いて相手を気絶させようとしたが間に合わない。



「なっ…!!」

「闇原!!」



黒也は一番出口から遠い場所にいた。逃げ切れない。



「闇原!!息止めててくれ!!」

「は?」



澪原水流は外に出て叫んで黒也に言った。



(今ならやれる。)




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