超能力者だけの世界で。


水流が手を挙げた。


すると。


バスの車内に突然津波のように水が入って来たのだ。


一気に天井までついてしまう。



(澪原…!!アイツは!!)



闇原黒也は水の中を泳ぎながら、水流の加減の無さに怒る。


出口の方にやって来て、
水流に手を引いてもらい外に出る。



「俺は人間だ。息が出来なきゃ逝ってしまうんだが?」

「御免。御免。加減できないんだ。この能力。」

「あの水…。マンホールの中のらしいな…。お前!!」



近くのマンホールが開いている。

そこから水が吹き出ていた。
汚水だったという事だ。



「まぁ、良いじゃん。爆破しないみたいだし。ね?」

「はぁ…。まぁ、いいか。」

「闇原♪」

「あ?」



水流は手を挙げてハイタッチを要求した。




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