超能力者だけの世界で。
そして、現在。
「さすがですね、闇原さん。」
「闇原はオレのヒーローだからね。」
「…勝手に言ってろ。」
コタツに入りながら、4人は語らっている。
磁波エレキは、ある事に気がついた。
「青崎さんは?」
「今日は誰かの命日だってさ。」
「え…?」
「お前達は知らないだろうが、青崎は女がいたみたいだ。」
「青崎さんって何歳なんですか?」
「俺達と同じく23あたりだろうな。」
青崎氷河は、
誰かの命日により今は不在のようだ。
エレキは真剣な話なのだと思うのだが、コタツに入ってるとそんな風に感じられない。
黒也は席を立って、台所に行き、蜜柑を取ってくる。
そして、水流に投げつけた。
「おっ…?闇原♪」
「コタツに蜜柑は付き物だって、お前が言ったんだからな。」
「お正月じゃないですよ?」
「いいの。いいの。」
「馬鹿の事は気にするな。」
「闇原~…。」
人々の12月25日は、まだ始まったばかりである。