超能力者だけの世界で。
時間は過ぎて
夕方のオレンジの空。
2人は河川敷に座っている。
「今日はありがとう。青崎くん。」
「はい。こちらこそ。」
「じゃあ、私はこれで失礼しますね。」
「雹夏さん。俺、送りますよ?」
「迷惑かけちゃうからいいですよ。お気持ちだけで。」
「じゃあ、俺が勝手についていきます。」
(え…?)
雹夏は戸惑った。
氷河は真面目な顔だったからだ。
「最近、変な能力者が増えてるって聴きましたから。襲われたら大変でしょう?」
「ありがとう…。」
氷河は雹夏の事が心配だった。
変な能力者。
今まで無かった力を持つらしい。
この間の『風霧 瞬牙』と
ほぼ同型の改造された能力者。
(もし、出てきたら手強いかもな…。)