超能力者だけの世界で。
「こりゃ、勢揃いで。」
色弥は嬉しそうな顔をする。
彼は何かを企んでいる。
磁波エレキは急に寒気を感じた。
(コイツから…兄貴の気配がする。いや、他の人の気配も…。)
「どうしたの?磁波エレキくん。」
「…!?」
「ビクビクしてるね。相変わらず、可愛いヤツ。」
合世色弥はエレキの目の前に瞬間移動したように現れた。
エレキは体が動かせない。
色弥はエレキの手袋を外す。
「黒い電撃。一番最初に成功した改造能力者。」
「…!!エレキ!!」
「何?カンジ。君は死んでくれないと困るな。」
2人の間に入るカンジ。
白い電撃が彼の体を走っている。
しかし、
合世色弥も白い電撃を帯びていた。
動きは色弥の方が速かった。
カンジの体を色弥の手が貫通した。
「!!」
「俺の事をいつまでも追ってくるからだよ。君の役目はもう終わってるのに。」