超能力者だけの世界で。
氷河の絶対零度の世界。
彼が対象とした者を氷漬けにする。
合世色弥と改造能力者。
足元から重いガラスのような氷が迫る。
しかし、色弥は余裕の笑みを浮かべる。
顔まで迫って来ている氷に恐怖は覚えていない。
何故なら、
彼、合世色弥は自分が最強であると思っているからだ。
「良い技だね…。青崎氷河くん。」
氷河は彼らが氷漬けになったのを確認。
「《氷世界の王・終焉》!!」
氷漬けになった彼らに目掛けて、氷の巨大な槍を勢いよく投げる。
その破壊力は凄まじく、彼らの氷の塊は砕け散る。
しかし、中の者は無事である。
倒れる音がする。
「良い技だったよ。」
「何!?」
「っ…!!合世色弥には効かない…。」
合世色弥はその場に立っていた。
余裕の笑みを浮かべた理由である。
磁波カンジは辛うじて意識を取り戻す。
「じゃあね。皆さん。良い技見せてもらったよ。」
「合世色弥!!」
「あんた、動くなよ。」
無理矢理、体を動かそうとするカンジをエレキは止めた。
謎の男は瞬間移動で姿を消した。
カンジは拳を握りしめていた。