超能力者だけの世界で。
一方、
闇原黒也の部屋。
「何で怪我人は俺の所にくるんだ?」
「一番、衛生的な場所だから。」
「それに、彼女は誰だ?」
「さあ?氷河の新たな彼女?」
闇原黒也と澪原水流。
床に布団を敷いて青崎氷河を寝かせている。
彼は《氷世界の王》を使った事によって、体自体が氷になってしまい、全て脆くなってしまった。
回復するには時間がかかる。
しかし、
氷河と共にいた彼女。
春風雹夏。
彼女の能力で回復が速い。
氷河は意識を取り戻していた。
「ありがとう…雹夏さん。」
「喋るとひび入りますよー。」
「う…。意地悪いですね…。」
氷河の体は氷の体になっている為、少しでも動くとひびが入る時もある。
闇原黒也は炬燵の中に入った。
水流が既に占領している。
「お前、人の家だぞ。」
「良いじゃん。冬休みぐらい。」
「澪原。
どうせ、夕飯も食っていくつもりだろ?だったら、買い出しぐらい付き合えよ?」
「…めずらし。良いけど。」