超能力者だけの世界で。
「誰か…いるのか?」
しかし、少年が周りを見ても誰もいない。
姿が見えない能力でもあるのか。いや、ソレはないだろう。
エレキは、すぐに気づいた。
「アンタ…誰ですか?」
「…。」
多彩荘の二階に上がる階段を上っていた。
茶髪で黄緑色、スポーツセンターで売っているようなデザインが格好良いジャージ。
肩からかけているバックには手紙をが沢山入っている。
片手に手紙を持っている。
「え…と…。」
「メッセンジャー。仕事中だ。」
「え…すみません…。」
少年は勘違いをした。
怪しそうな人では無かった。
エレキは素早く立ち去った。
「…。ヤバイ…。闇原さんに似てる…。」
雰囲気が。