超能力者だけの世界で。
「颯心。」
「闇原。手紙。」
闇原黒也の元に少年は現れた。
少年の名前は、黒井颯心。
多彩町の唯一のメッセンジャー。
黒也は彼の事を知っていた。
手紙を渡したら彼は風のように姿を消す。
颯心を探すのは難しい。
彼の気配は無いに等しいからだ。
黒也は部屋に戻る。
「よ。闇原。」
「澪原…。朝から何のようだ。」
「朝御飯を恵んでいただきたい。」
「お前なぁ…。」
澪原水流。
黒也の友達というような感じである。
黒也はYシャツを着る。
黒いスーツ。
ソレが彼のいつも通りの服装。
水流は常に半袖半ズボン。
「その手紙は?」
「さぁ?」