超能力者だけの世界で。
エレキの部屋にて。
磁波エレキの兄、磁波カンジ。
彼は行く場もなく、
エレキの部屋に居候をしている。
東区の代表を乗っ取られた。
今の東区代表、磁波カンジは偽者。
ココにいる奴等しか知らない事実。
カンジはベランダに出ていた。
外の空気にあたる。
突然、携帯の着メロが鳴る。
「ん?もしもし。」
『カンジ。僕だよ。』
「わかってるよ。どうした?ハルちゃん。」
『元気?』
南区代表、時田破流。
電話である。彼からだ。
破流の声は子供のようだ。
「元気だ。元気じゃなきゃよ、電話出ないぞ。まあ、弟にお世話になってるけどな。」
『良かった。カンジ。東区奪還についてどう思う?』
「ハルちゃん、決まってるだろ?取り戻さないとな。」
『合世が動き出したみたいだよ。』
「そうだな。」