君を好きな理由。

*加速

祖母のいるリビングに向かう。

「ただーいま」

「おかえりなさい。もうすこしでご飯できるから、先にお風呂はいっといで。」

「うん。」

「あ!」

突然大きな声をあげた祖母。

「ど、どうしたのっ!?」

「あらあらあらあらあらあら」

「え?」

「あぶないわー危うく忘れるところだった。」

「え?何を?」

「まあまあまあまあまあまあ」

「。。。。。。もー何!?」

なかなか本論に入ってくれない祖母。

それにしてもじらしすぎだ!!

「あのね・・・・・

プルルルルルルルル

「・・・・・・・。」

「・・・・・・・。でるね?」

はー。話し始めたと思ったら電話。

まったく。

ガチャ

あたしが電話をとる。

「はい。沢波です。」

「あ、もしもし~私、椿というものですけども、あ、お孫さん?」

孫?ということは、祖母に電話か。。。

でも、椿という名前私は聞いたことがなかった。

「あ、祖母にですか?今かわるので、ちょっと待ってください。」

「あ、ありがとう。」

「おばあちゃん。椿さんだって。」

「あらあら!ありがとう。」

祖母に電話の受話器をわたす。

そしてあたしはお風呂に向かった。

「まぁまぁ、ごめんなさい。今から孫に話そうと思ってたところで・・・・・」

そんな祖母の声が聞こえる。

何だろう・・・・・・・・・・・・・。

電話の内容はどうも、あたしも関係している話らしい。

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