俺様黒猫
BLACK CAT★1
綺麗なすて猫
「また雨ー…」
講義が終わり大学を出ると、外は微妙な雨が降っていた。
「小春、ばぁーい」
「うん。じゃあね有沙」
あー、やだなぁ。
雨ほんと嫌い。
あたしは憂鬱になりながら、白地にカラフルな水玉の傘を開く。
微妙な雨のせいか、傘が雨に打たれる音が少ししかしない。
普通はこんな小雨、傘を差さない人が多いだろうけど、
あたしにとっては必須なのだ。