ひみつのはら

 ナオちゃんは、これを言いたかったんだ。


「次に、たっくんのことね」


 おっと、まだ「なぞとき」はつづく。


「本当、予想なんだけど……このみの言葉を真に受けたんじゃないかな?」


「マニ……?」


「えっとね、このみの言葉を信じちゃったんじゃないかな。このみ、たっくんに『友達をお祝いするのは当然だ』って言ったんでしょ?

 さっきの話を引っ張ってきて、たっくんにとって"お祝い"="あそび"、つまり"プレゼント"なんじゃない?」


 ええっと?たっくんは『友達にプレゼントするのは当然だ』って思った。だから……?


 まだよく分かんないあたしに、おねえちゃんはそっと言った。


「たっくんは、『プレゼントをあげなきゃ友達じゃない』って思ったんだよ」



     あっ!!

             
 だからたっくん、「じゃ、友達じゃない」って言ったんだ!!


「それからたっくん、『お祝いしない』って言ったんでしょ?それは『プレゼントしない』……『プレゼントできない』ってことだったんじゃない?」


 おねえちゃん―――すごい!


「まぁ、これでも児童学部だからね」


 そうか。たっくん……そんなこと考えてたんだ。


 あたしの「しらない」ことって、「たっくんのきもち」だったんだ。







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