ひみつのはら


 そして2日後。


 あたしとおねえちゃん、そしていっしょに帰る予定だったさっちゃんで病院に向かった。


 みさきちゃんに会うのは、2回目。さっちゃんははじめて。


 ちょっときんちょうする。


「あれー?どうしたの?久しぶり〜!」


 だけど、みさきちゃんは全然変わってなかった。前と同じで、すごくやさしかった。


 ちがったのは……。


「ごめんね、ちょっと手術したばっかで、寝てなきゃいけないんだ」


 手とかにいくつか管がついてたこと。


「ラッキーだったね。先輩、昨日まで面会謝絶……誰とも会っちゃいけなかったんだって」


 そうだったんだ。そうだよね、手術って、おなか開いたりして大変だもんね。


 ――あれ?じゃあもしかして。


「あの、いきなりなんですけど……たっくんって、なんで幼稚園来ないのか、とか……分かりますか?」


 先に決心したさっちゃんが、訊く。


「あ、ゴタゴタしてて連絡してないんだっけ。私もこんなだから、詳しくは教えてもらってないんだけど。

あの子は今、おじいちゃんの家にいるって。地方で、かなり遠くなんだ。だから……」


 みさきちゃんは、ちょっとさみしそうに笑う。









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