ひみつのはら

 せっかくでーとするのに、今のままじゃだめだよね。

「だから、2人をもっとらぶらぶさせるために、あたしたちでいろいろ仕掛けるの!」

「えーと?つまり、2人を仲良しにするの?どうやって?」

「たとえば……」

 ここで2人が帰ってきた。チャーンス!!

「お待たせ2人とも~。なんか5歳以上はお金かかるとかで……」

「もォ、おねえちゃん遅~い!」

 おねえちゃんに駆け寄ったあたしは、ガッとなにかにつまずいた。

「わっ」

 そのままおねえちゃんにぶつかっちゃって。

「きゃっ」

 おねえちゃんは後ろによろめく。

 それをおねえちゃんの後ろにいた遊理兄ちゃんが。

「危ねっ」

 見事にふわっとキャッチ!

「ご、ごめん……」

「だ、大丈夫か……?」

 ゆうちゃんも慌ててあたしに駆け寄る。

「こっちゃん、大丈夫?」

「へ、平気。おねえちゃんごめんね……」
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