ひみつのはら
それに比べて、おねえちゃん。
「わ、私、こういうの苦手なんだけど……」
なんだかなぁ。
まぁとにかく、入るぞー!
「ゆうちゃん、楽しみだねェ」
「こっちゃんは怖くない?」
「入るの初めてだから、分かんないの」
暗くてひんやりした道。おお、別の国に来たみたい。
でもゆうちゃんと一緒だもん。全然怖くないよ。
それにおねえちゃんちもいるし……。
ガッターンッッ!!!
「きゃあああッ!!!」
――― ……ゃん ……っちゃん!
ん? あれ?
「こっちゃん!こっちゃん!?」
ゆうちゃんの声で、あたしはハッとする。