離して


『五十嵐さんにご面会ですか?』

「はい。」

『五十嵐さんとはどんなご関係で?面会は親族のかたに限られておりますが。』

「えっと…、妻です。」

『305号室です。』





私は自然と走っていた

エレベーターを待っているのがもどかしくて



ただただ先輩のもとまで走った



さっき、なんで私は「妻です。」なんて答えたんだろう…








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