リフレイン
あたしはなんとか思い出そうとしたけど、なかなか思い出せなくて心咲ちゃんや葉瑠に聞きに行くことにした。
「ねぇ心咲ちゃん、葉瑠!!ちょっと聞きたいんだけど…」
2人はすぐに来てくれた。
「何ー?どしたの?」
可愛い笑顔で聞いてくる心咲ちゃん。
「あのさ〜。この1、2年前にあった幼女監禁事件なんだけどさ!!」
「……え…?」
さっきまで明るかった葉瑠の表情が曇った。
「――葉瑠っ!!」
心咲ちゃんが葉瑠に、いかにも“マズイよ!!'ってカンジに言う。
それに葉瑠もハッとして我に返った様にあたしを見る。
「あっ!!この事件ね!!監禁とか酷いよね〜!!マジないからー」
「う、うんっ。水樹ちゃん!!これは2年前にあった監禁事件だよ。」
「そ、そっか。ありがと」
あたしがお礼を言うと、2人はそそくさと事務室に戻っていった。
今の2人…
見るからにおかしかった。
この事件には…
きっと何かあるんだ。
そうに違いない。